花粉症対策はお早めに
- 2023年2月12日
- 花粉症
花粉症の方にはつらい時期がやってきました。しかも今年の花粉の予測飛散量は昨年を上回ると発表されています。
今回は皆さんに知っておいていただきたい花粉症対策について3つお伝えしたいと思います。
①花粉との接触をできるだけ減らしましょう
花粉症対策として、まずは花粉との接触をできる限り減らす工夫が必要となります。
外出時は新型コロナウイルスやインフルエンザの感染対策もありマスクはつけて出かけることが多いと思いますが、メガネでの眼の防護も大切です。メガネの装着で花粉との接触が半分程度に減らせますし、花粉症用のメガネをつければ1/10にまで減らせます。眼の症状には飲み薬の効果はあまり期待できません。また、花粉は凹凸のある生地や起毛などに付着しやすいので、コーデュロイやウール、ベロアなどの生地は避けた方が良いです。
アウターには凹凸が少なく花粉が付着しにくい表面がサラサラしたナイロン素材を選ぶと効果的です。帰宅時は外で洋服をはたく、一番外側のアウターを部屋に持ち込まないなど、花粉を部屋へ入れないことが大切です。
家での生活では、花粉の飛散時期は換気を少なくし、洗濯物は部屋干しするのが良いでしょう。また、屋内に花粉が溜まるのでこまめに掃除機をかけましょう(特に窓側)。
②薬の服用は症状がひどくなる前から
花粉の飛散情報を参考に、花粉が本格的に飛び始める前、遅くとも症状が少しでも現れた時点から薬の服用を始めましょう。花粉症の治療は火事の消火に似ていて初期消火(治療)が重要です。症状がひどくなってから薬を服用しても、高い効果が期待できません。薬は本格的な症状が出る前に飲むことで、その症状を抑える働きをすることを覚えておきましょう
③市販のスプレー薬は要注意
花粉症シーズンとなりましたが、新型コロナやインフルエンザの感染拡大の中、医療機関への受診を心配しドラッグストアで市販薬を購入される方もおられるかと思います。ただし市販のスプレータイプの薬を繰り返し使うことは注意が必要です。市販のスプレー薬の多くには血管収縮剤が入っています。血管収縮薬は即効性があり、すぐに楽になるのですが、効果の持続も数時間と短く、繰り返し使ってしまいます。使い過ぎにより鼻の粘膜が腫れて、かえって鼻づまりの症状がひどくなることがあります。ドラッグストアなどで購入の際は、薬剤師に血管収縮剤が入っているものかどうかを相談しましょう。医師より処方されるスプレータイプの薬は、中身がはっきり分かっていますので安心して使用することができます。
当院ではその方の症状( 鼻水・鼻づまり・眼の症状)に合わせて、複数の内服薬や点鼻薬、点眼薬を組み合わせて治療を行っております。