喘息と肥満には深い関係があります 〜「体重」は喘息コントロールの重要なカギ〜
- 2026年1月24日
- 喘息
「吸入治療をきちんとしているのに、喘息がなかなか良くならない」
「咳や息苦しさが続いている」
その原因のひとつに、肥満(体重増加)が関係している場合があります。
近年の研究では、喘息と肥満には密接な関係があることが分かってきました。
なぜ肥満が喘息を悪化させるの?
① 体の中で“炎症”が起こりやすくなる
脂肪組織は、単なるエネルギーの貯蔵庫ではありません。
肥満になると、脂肪から炎症を引き起こす物質(サイトカイン)が多く分泌され、これが気道の炎症を悪化させ、喘息症状を強めてしまいます。
② 肺や気道が物理的に圧迫される
お腹や胸まわりに脂肪が増えると、肺が十分に広がりにくくなります。
その結果、
・少しの動作で息切れする
・夜間や早朝に咳が出やすい
・吸入薬の効果を感じにくい
といった症状が出やすくなります。
③ 肥満関連の病気が喘息を悪化させる
肥満の方では、
・逆流性食道炎
・睡眠時無呼吸症候群
・高血圧・糖尿病
などを合併しやすく、これらが喘息のコントロール不良につながることも少なくありません。
肥満があると、喘息の治療は効きにくくなる?
はい、その可能性があります。
肥満を伴う喘息では、
・吸入ステロイドの効果が弱くなる
・症状が長引きやすい
・発作を繰り返しやすい
といった特徴がみられることがあります。
体重を少し減らすだけでも、喘息は良くなる?
実は、5〜10%程度の体重減少でも、
・咳・息苦しさの改善
・発作の回数減少
・生活の質(QOL)の向上
が期待できることが分かっています。
「無理なダイエット」ではなく、続けられる生活習慣の見直しが大切です。
喘息治療は「吸入+生活習慣」の両輪が大切です。
喘息の基本治療は吸入薬ですが、体重管理・運動・食事・睡眠などの生活習慣も、症状の安定に大きく関わります。
当院では、
・吸入治療の最適化
・症状に応じた薬剤調整
・生活習慣を含めた総合的な喘息管理
を行っています。
こんな方はご相談ください
・吸入治療をしても息苦しさが残る
・体重増加とともに喘息が悪化した
・咳や息切れの原因がはっきりしない
