健康診断で「血圧が高い」と言われたら受診は必要? 〜放置するリスクと家庭血圧の重要性を医師がわかりやすく解説〜|小嶋内科|佐賀県西松浦郡有田町の内科・呼吸器内科

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医療コラム

健康診断で「血圧が高い」と言われたら受診は必要? 〜放置するリスクと家庭血圧の重要性を医師がわかりやすく解説〜|小嶋内科|佐賀県西松浦郡有田町の内科・呼吸器内科

健康診断で「血圧が高い」と言われたら受診は必要? 〜放置するリスクと家庭血圧の重要性を医師がわかりやすく解説〜

健康診断(健診)の結果を見て、

・「血圧が高いと言われたけれど、一度だけだから大丈夫かな?」

・「病院では正常なのに、健診だけ高かった」

・「薬を飲み始めたら一生やめられないのでは?」

と思ったことはありませんか?

高血圧は、自覚症状がほとんどないまま進行する病気です。そのため、「症状がないから大丈夫」と放置してしまう方も少なくありません。

しかし、高血圧が続くと、知らないうちに血管が傷つき、脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気につながることがあります。

今回は、健康診断で血圧が高いと言われた方に向けて、受診の目安や家庭血圧の重要性について解説します。

 

健康診断で血圧が高くても、すぐに高血圧とは限りません

健康診断では、緊張やストレスの影響で一時的に血圧が高くなることがあります。

これは「白衣高血圧」と呼ばれ、医療機関や健診会場でだけ血圧が高くなる状態です。

一方で、診察室では正常でも、自宅では血圧が高い「仮面高血圧」というタイプもあります。

そのため、一度の健診結果だけで高血圧と診断することはありません。

 

家庭血圧を測ることが大切です

健診で血圧が高いと言われた場合は、自宅で血圧を測ることをおすすめします。

家庭血圧は、普段の血圧の状態を知るうえで非常に重要です。

測定のポイントは次のとおりです。

・朝:起床後1時間以内、排尿後、朝食や薬を飲む前

・夜:寝る前

・椅子に座り、12分安静にしてから測定

・毎日できるだけ同じ時間に測る

5〜7日程度測定し、その平均値で判断することが勧められています。

また、家庭血圧は診察室で測る血圧よりも、将来の脳卒中や心筋梗塞などのリスクをより正確に反映するとされています。

家庭血圧はどのくらいなら正常?

一般的な目安は次のとおりです。

測定場所

正常の目安

診察室

140/90mmHg未満

家庭

135/85mmHg未満

家庭血圧が135/85mmHg以上で続く場合は、高血圧の可能性があります。

健診で血圧が高かった方は、一度医療機関へ相談することをおすすめします。

高血圧を放置するとどうなる?

高血圧は「サイレントキラー(静かな病気)」とも呼ばれています。
症状がないまま少しずつ血管に負担をかけ、気付かないうちに動脈硬化を進めてしまうためです。

血圧が高い状態が続くと、血管に負担がかかり、

・脳卒中

・心筋梗塞

・心不全

・腎臓病(慢性腎臓病)

・大動脈瘤・大動脈解離

などの重大な病気を引き起こすリスクが高まります。

症状がないうちから治療を始めることが、これらの病気を防ぐために重要です。

必ず薬を飲まなければいけませんか?

いいえ。

健診で血圧が高かったからといって、すぐに薬が始まるわけではありません。

医療機関では、

・家庭血圧

・年齢

・他の病気(糖尿病・腎臓病など)

・健診結果

を総合的に判断して治療方針を決めます。

生活習慣の改善だけで血圧が下がる方も多くいらっしゃいます。

血圧の程度によっては、 まず生活習慣の改善を数か月続け、 その結果をみて薬を開始する場合もあります。

 

血圧が高いと言われたら今日からできること

・塩分を控える(食塩摂取量は1日6g未満が目標です)

・野菜を積極的に食べる

・適正体重を目指す

・毎日2030分程度のウォーキングを行う

・お酒を飲み過ぎない

・十分な睡眠をとる

生活習慣を少しずつ見直すことが、高血圧の予防・改善につながります。

 

 

「症状がないから大丈夫」は危険です

高血圧は初期にはほとんど自覚症状がありません。

かなり血圧が高くなってから

・頭痛

・肩こり

・めまい

・動悸

などの症状が現れることがあります。

しかし、多くの方は症状がないまま高血圧が進行します。

そのため、症状がないからといって放置するのは危険です。

 

実は睡眠時無呼吸症候群が隠れていることもあります

「薬を飲んでも血圧がなかなか下がらない」「いびきがひどい」「日中に強い眠気がある」という方では、睡眠時無呼吸症候群が隠れていることがあります。

睡眠中に何度も呼吸が止まることで交感神経が活発になり、血圧が高くなりやすくなります。

高血圧の原因として睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には、検査や治療を行うことで血圧の改善が期待できることもあります。

高血圧がなかなか改善しない方では、睡眠時無呼吸症候群が原因となっていることもあるため、必要に応じて睡眠検査をご提案しています。

次のような方は早めの受診をおすすめします

✓ 健診で何年も血圧が高いと言われている

✓ 家庭血圧が135/85mmHg以上で続く

✓ 健診で160/100mmHg以上だった

✓ 糖尿病や腎臓病がある

✓ 家族に高血圧や脳卒中の方がいる

✓ 頭痛やめまいなど気になる症状がある

 

よくある質問

 

Q.健診で140/90mmHgでした。病院を受診した方がいいですか?

140/90mmHgは高血圧が疑われる値です。

一度だけで診断することはありませんが、家庭血圧を測定し、一度医療機関で相談することをおすすめします。

 

Q.家では正常なのに健康診断だけ高くなります。

白衣高血圧の可能性があります。

一方で、将来的に高血圧へ進行する方もいるため、家庭血圧を継続して測定することが大切です。

Q.薬を飲み始めたら一生やめられませんか?

必ずしもそうではありません。

生活習慣の改善によって血圧が安定し、薬を減らしたり中止できる方もいます。

ただし、自己判断で薬を中止することは危険ですので、必ず医師と相談しましょう。

Q.家庭血圧は朝と夜どちらを測ればいいですか?

できれば朝・夜の両方測ることをおすすめします。

特に朝の血圧は脳卒中や心筋梗塞のリスクと関係が深いことが知られています。

健診結果を放置せず、早めの受診をおすすめします

健康診断で血圧が高いと言われても、一度の測定だけで高血圧と診断されるわけではありません。

しかし、そのまま放置すると、将来の脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まる可能性があります。

健診結果は、将来の病気を防ぐための大切なサインです。

小嶋内科では、有田町・伊万里市・武雄市・佐世保市・波佐見町などからも、高血圧や生活習慣病のご相談で多くの方が受診されています。

健診で血圧が高いと言われた方や、ご自宅で血圧が高い方は、放置せずお気軽にご相談ください。

 

健康診断で血圧が高いと言われたら|このコラムのまとめ

・健康診断で血圧が高いと言われても、一度だけで高血圧とは診断されません。

・健診で血圧が高かった場合は、家庭血圧を測ることが大切です。

・高血圧は自覚症状が少なく、放置すると脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まります。

・生活習慣の改善だけで血圧が下がる方も多くいます。

・健診で血圧が高いと言われたら、一度医療機関へ相談しましょう。