医療ダイエット外来
医療ダイエット外来

小嶋内科では、医療ダイエットの診療を行っております。
肥満は、単に見た目や美容上の問題だけではなく、健康に深刻な影響を及ぼすリスクがあります。肥満は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病の発症リスクを高めるだけでなく、動脈硬化に伴う脳卒中や心血管疾患の原因ともなります。 さらに、大腸がん・乳がん・子宮がんをはじめとしたさまざまな癌のリスク要因にもなります。また、過剰な体重は腰痛や膝痛など関節への負担を増やし、転倒時の骨折リスクも高まります。そのため、適正体重を維持することは、これらの疾患を予防するうえで非常に重要です。 減量(ダイエット)は、健康寿命を延ばすための大切な鍵となります。
肥満症の治療によって体重を減らすことは、生活習慣病の予防や健康的な生活の維持につながります。肥満治療の基本は、食事療法と運動療法です。 糖尿病・高血圧・脂質異常症などの合併症が診断された場合には、減量に加えて、それぞれの治療方針に基づき、薬物療法を含めた対応が必要になります。特に2型糖尿病を合併する肥満症では、減量効果が期待される糖尿病治療薬として、SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬、GIP/GLP-1受容体作動薬が用いられ、病状に応じて適切な薬剤を選択します。 GLP-1受容体作動薬・GIP/GLP-1受容体作動薬の中でも、セマグルチド(ウゴービ®)やチルゼパチド(ゼップバウンド®)は肥満症治療薬として承認されており、肥満治療への高い有効性に加え、健康障害の改善にも効果が示されています。 しかしながら、現時点では保険診療による肥満症治療薬の取り扱いには、肥満症治療に関する専門研修を受けた医療機関であるなどの厳格な施設基準が求められており、クリニックレベルで保険診療として処方を開始するには、しばらく時間を要する見込みです。また、施設基準を満たしている医療機関であっても、処方前に最低6か月間の食事療法と運動療法の継続が必要であり、さらに処方開始後も2か月に1回の栄養指導を受ける必要があります。そのため、通院や時間の確保が難しいなどの理由から、現実的な選択肢とならない場合もあります。 そこで当院では、保険診療による肥満症治療を受けることが難しい方に対し、肥満がもたらす健康被害や生活習慣病の予防を目的として、自由診療(自費診療)による肥満外来(メディカルダイエット・医療ダイエット)を行っております。
当院の医療ダイエット外来では、こうしたお悩みをお持ちの方に対し、医師が医学的根拠に基づき、無理なく体重を減らすためのサポートを行います。
肥満外来(メディカルダイエット・医療ダイエット)は自由診療(自費診療)となります。 そのため、診察・検査・薬剤の処方などすべてが自費での対応となります。 また、法律により保険診療との混合診療はできないため、通常の保険診療とは同日に行うことができません。
当院では、以下の医療ダイエット薬を使用します。
週1回自己注射するタイプの薬です。GLP-1とGIPという2つのホルモンの働きを利用し、食欲を抑え、食べ過ぎを防ぎ、体重減少をサポートします。
1
生活習慣の聞き取り
間食の有無・運動習慣などを伺います。
2
ダイエットの基本方針
体重は、摂取カロリー(食べる量)と消費カロリー(動く量)のバランスで決まります。
そのため、ダイエット成功のポイントは以下の2点です。
3
無理のない生活改善のご提案
「極端に食べないダイエット」や「急激な体重減少」は、栄養不足や筋肉量の低下により基礎代謝が落ち、リバウンドしやすくなるため推奨しません。
患者さんの生活スタイルに合わせ、続けやすい食事の工夫や運動法を一緒に考えます。
4
薬物療法の併用(GLP-1/GIP注射)
食事療法を基本としながら、必要に応じてGLP-1/GIP注射(GLP-1注射)による医療ダイエットを行います。
このお薬は「食欲を抑えやすくする」「少量で満足しやすくする」といった効果があり、生活改善の実行を後押しします。
「食事を我慢するのが辛い」「リバウンドばかりしてしまう」という方でも、医学的根拠に基づいた治療により、無理のない減量をめざすことができます。
当院では、医学的に肥満症治療が必要と判断される方を対象に、GLP-1注射による医療ダイエットを行っています。 そのため、美容・痩身のみを目的とした方への投与は行っておりません。
| 判定基準 | BMI |
|---|---|
| 治療開始が可能な目安 | BMI22以上 |
| より望ましい開始基準 | BMI25以上(肥満判定域) |
| 治療対象外 | BMI22未満 |
※BMI21台の方は当院では治療対象外となります。
| 身長 | BMI22の体重 | BMI25の体重 |
|---|---|---|
| 145cm | 約46.2kg | 約52.5kg |
| 150cm | 約49.5kg | 約56.2kg |
| 155cm | 約52.8kg | 約60.0kg |
| 160cm | 約56.2kg | 約64.0kg |
| 165cm | 約59.8kg | 約68.0kg |
| 170cm | 約63.5kg | 約72.2kg |
| 175cm | 約67.3kg | 約76.5kg |
| 180cm | 約71.3kg | 約81.0kg |
BMI(Body Mass Index:ボディ・マス・インデックス)は、体格を評価するための指標です。計算式は以下の通りです。
BMI=体重(kg)÷身長(m)² 例:身長160cm・体重64kgの場合 →64÷1.60÷1.60=BMI25.0
当院では健康リスク改善を目的とした方のみ対象としています。 「細くなりたい」「少し痩せたい」という美容目的のみの方は対象外です。
費用(税込):初診料2,000円+血液検査料3,000円
以下に該当する方は、血液検査を省略できる場合があります。
その場合、初回からGLP-1注射の処方が可能なことがあります。
再診料:1,000円(税込)+薬剤料(本数・容量により異なります)
※薬剤費の詳細は下記「薬剤料金」の項で記載します。
※多くの場合、この時点で初回投与がスタートします。
当院では、GLP-1注射はすべて保険適用外(自由診療)でのご提供となります。以下は薬剤費を含む料金の一覧です。
| 用量 | 1本あたり | 2週間分 (2本) |
4週間分 (4本) |
|---|---|---|---|
| GLP-1注射2.5mg | 4,500円 | 9,000円 | 18,000円 |
| GLP-1注射5.0mg | 8,500円 | 17,000円 | 34,000円 |
※通常、初回は2.5mgから開始し、効果や副作用に応じて5mgへ増量します。
| 初診料 | 2,000円 |
|---|---|
| 再診料 | 1,000円 |
| 血液検査料 | 3,000円 |
| 受診回数 | 主な内容 | 想定費用 (税込) |
|---|---|---|
| 初回 | 初診+採血(薬剤なし) | 5,000円 |
| 2回目 | 再診+GLP-1注射2.5mg(院内で1本) | 5,500円 |
| 3回目 | 再診+GLP-1注射2.5mg(院内で1本・処方2本) | 14,500円 |
→合計の目安:約25,000円(税込) ※健康診断等で3か月以内の血液検査結果をご持参いただいた場合は、採血料が不要となり初回費用が減額されます。
| 用量 | 1か月 (4本)あたり |
再診料含む想定 |
|---|---|---|
| 2.5mg継続 | 18,000円 | 約19,000円 |
| 5.0mgへ増量 | 34,000円 | 約35,000円 |
GLP-1注射5mgを服用しても体重が減らない場合、または維持用量の5mgで体重減少が止まってしまった場合には、次の対応をご用意しております。
7.5mg以上への増量をご希望の場合、費用については診察時に詳しくご説明いたします。
GLP-1注射はもともと2型糖尿病の治療薬として開発された、新しいタイプの注射薬(週1回)です。有効成分は「チルゼパチド」といい、2024年12月には肥満症治療薬としても厚生労働省に承認されています(商品名:ゼップバウンド)。日本人の体重管理に対して、有効性と安全性が国により認められています。 GLP-1注射は「GIP/GLP-1受容体作動薬」という種類の薬で、体の中で自然に分泌される腸管ホルモンを利用しています。
このように、GLP-1注射は血糖値の改善だけでなく、食欲コントロールと体重減少の効果も期待できるのが特徴です。
GLP-1注射は週に1回の皮下注射で使用します。患者様ご自身で扱えるペン型注射剤で、太もも・お腹・二の腕などの皮下に注射します。
日本で行われた臨床試験(GLP-1注射を40週間使用した場合)では、以下のような体重減少が報告されています。
| GLP-1注射5mg | 平均−7.0kg |
|---|---|
| GLP-1注射10mg | 平均−7.8kg |
| GLP-1注射15mg | 平均−9.5kg |
このように、GLP-1注射はかなりの体重減少効果が期待できます。 また、開始時に使用するGLP-1注射2.5mgでも、個人差はありますが、試験結果以上に体重が減る方もいらっしゃいます。特にもともとのBMIが高い方ほど、体重は落ちやすい傾向があります。
GLP-1注射の主な副作用は消化器症状です。具体的には以下のような症状が報告されています。
嘔吐が起こる場合は、脱水症状に注意が必要です。 また、倦怠感(だるさ)、筋肉痛、気分の落ち込みなどが現れることもあります。これらの副作用は服用初期に多く見られますが、時間とともに軽くなることがほとんどです。
腹部の激しい痛みや黄疸(皮膚や目が黄色くなる症状)が出た場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
以下のような方はGLP-1注射治療を受けられません。 現在治療中の病気がある場合は主治医にご相談下さい。
当院では、GLP-1注射を用いた肥満症治療を自由診療で行っております。以下の点について、必ずご理解ください。
保険診療での治療をご希望の方は、専門施設へご紹介いたします。